中福良小学校4年生

中福良小学校4年生

中福良小学校4年生

ちごを自分たちで育て、収穫・販売・加工と一貫した取り組み

中福良小学校4年生が、いちごを自分たちで育て、収穫・販売・加工と一貫した取り組みを 行いました。 (全70時間/1年間)

これまで、定植だけといったスポット的な体験学習に取り組んできましたが、 もっと子供たちが汗を流し,継続していちごの命にふれながら、それぞれの作業ポイント ごとのテーマを学びながら、命を守り育てる体験学習に取り組んできました。

ふれあいイチゴ大作戦

子苗の切り離し 6月

命の誕生 親子の絆

子苗の切り離し

10日ほど前に、ビニールポットに土を詰め、親株から出たつる(ランナー)の先に誕生した子苗をポットに受け留めました。
この時は、母親と赤ちゃんがへその尾でつながっている状況、つまり、命の誕生について学習しました。
そして今、子苗はポットの土にしっかりと根をおろしています。いよいよ子苗が自分の力で生きるべき日がやって来ました。 親株と子苗の切り離し作業です。
前日、担任の先生は子供達に、親株への手紙を書かせました。

いちごのお母さんへの手紙
『いちごのおかあさん、こんにちは。これまで子苗を育ててくれてありがとうございました。
今日から私たちがこの子苗の命を預かることになりました。
責任をもって大切に育てますので、いちごのお母さん心配しないでください。』

子供達一人一人が自分の手紙を親株に向かって読み上げている時、
子供たちの心の中には「責任」の2文字が刻まれたように感じました。

育苗   7~8月

責任 協力

子苗さん、ここが僕らの学校だよ

「子苗さん、ここが僕らの学校だよ」
校庭の端にあるハウスの横に、子苗を並べました。この時、この先に待ち受けている
「苦難」を子供達は、知る由もありません。
7月に入り日差しが強くなってきました。毎日、朝と昼の1日2回の水かけのローテーションを組み世話をしているうち、だんだん疲れが出てきました。しかも,この時期は、子苗の動きに変化が少ないため、興味も薄らいでいきます。先生は、いちごへの関心を持続させるために”いちご新聞”を発行することを提案したり必至。

夏休みの中ごろ私が、いつものように、苗の様子を見にいったある日、あまりに無残な苗を見せつけられました。この日差しの中で、丸1日以上まったく水をもらえず、枯れる寸前までしおれが進んでいました。即座に水を与え、何とか復帰したものの、予想どおり病気を引き起こしました。このままでは、苗はどんどん萎縮し、枯れる運命です。出校日、こどもたちは先生から大目玉を食らう。私も、この日ばかりは厳しく言わざるを得ませんでした。
「君達は、責任を持って育てると私と親株にきちんと約束したじゃないか!これじゃ、いちご達があまりにかわいそうだ。もう君達には預けられない!今日、苗は全部持って帰ります。」
下をうつむいた子供たちの顔があまりに…………..。少し反省し、『じゃあ!前田いちご園への緊急入院ということにしよう。私も精一杯手を尽くすから、君達も必ず見舞いにきてほしい。
1日2回見舞いに来る子たち、時々来る子たち、まだ来ない子、個としての主体性を持たせた行動には、かなりの格差がある。この格差をよい方向に是正しようと、根気よく指導なさっている先生には敬服。苗は治療の効果あって、根も新芽も動き出しました。見る見る元気になっていく苗を見て、初めて子供たちは、この苗は生きているんだ!「いのち」があるんだと実感したようです。

花芽検鏡・定植 9月

観察力 自立

研究中

8月中ごろから苗に窒素切り(肥料切り)を施してきたため、葉色が緑から黄緑に変化してきました。9月に入り、夜温が少しづつ下がり、花芽を持つ条件が整ってきました。
花芽を持たない状態で植えつけをすると、当然、花が咲かず実がつかず、失敗となります。
だから花芽検鏡の必要があります。これは、葉を根元から一枚一枚かぎ取り、クラウンと呼ぶ芯部を顕微鏡でのぞきながら、針を使って切り開き、花芽をみつける作業です。これは、さすがに子供たちには無理な作業なので、県の農業改良普及センターの職員の協力を頂いておこないました。顕微鏡をのぞく子供たちから「お~」とか「きれい~」とか歓声があがります。
「これが、いちごになるなんて信じられない」まさに生命の神秘を見て感動です。
検鏡の結果、花芽はかなり進んでおり、すぐに定植しなければならない状況にありました。

定植

7月にハウスの土に堆肥,石灰を入れ耕し,水を充分含ませ土全面にビニールをかぶせたまま太陽熱消毒をおこなってきました。今日はこの土に肥料を入れ、耕しながら,畝を立て1つの畝に25センチ間隔で2列の穴をあけ、『いちごの苗さん!これまでポットの中で窮屈だったね。大地に大きく根を張りたくましく育ってね』と声かけしながら苗を植えました。
それから1ヶ月過ぎた10月末、株の古い下葉を取り、新葉の活性化を図ります。
畝の上中央に潅水チュ-ブを設置しました。そして、株の上に薄く黒いビニールを乗せ、株のある位置に手で穴をあけ、下から株を出してやり、畝全体を覆います。これはマルチングといって地温の確保といちごの汚れ防止策です。この頃から株の成長が極端に早くなります。
きのうと今日の株の状況が違うことが目に見えるようになります。こうなると、子供たちは、いちごの成長が気になり、休み時間のたびにハウスに駆けて行きます。
11月初旬、今日は、ハウスへビニールを被覆。皆で「よいしょ、よいしょ」とビニールを引っ張りハウスバンドで留めていきます。出来上がったハウスの中に、観察用温度計や記録誌を備えプロ顔負けの園芸施設となりました。
この時、一部の株に蕾らしきものが見えていたので『あと3日ぐらいで花が咲くかも?」と言い残し、その日はひきあげました。ちょうど3日後、我が家に子供たちから電話がきて「前田さん花が咲いています!」受話器から数人の子供たちの興奮の声が伝わってきます。

収穫  12月~

喜び

収穫

やった!やった!
学校で、校長先生をはじめ全員の先生方を招いて「いちご試食会」を開きました。
先生方の前に置かれた皿に、いちごを配膳している時の子供たちの得意げな顔は、ちょっとこっけいで、思わず吹き出したくなりました。
一番果の頂果房の時期なので、卵より大きないちごに皆ビックリしながら、そ~っと鼻を近づけ香りを楽しんだ。
子供たちが『いちごをつくりたい」の本音は『いちごを食べたい」だったのです。
食べたいと思ったら、時期であればスーパーに言って、親にねだればいつでも食べることができます。でも”食べたいけど、我慢して時を待つ”とか”願望を実現するために汗を流して努力する”このことが体験・学習できたのでは………..
さあ、いよいよ食べるときがやってきた。皆いっせいに「いただきます~」と同時に、大きないちごを口に入れ、あまいジューシーな味が口いっぱいに広がり、あちらこちらで「おいしい~!」の歓声。子供たちの顔を一人一人見ながら、私は、これほどまでに喜びを素直に表現できる子供たちがちょっぴりうらやましかった。

販売  12月~2月

どうすれば売れる?
お店で販売リヤカー販売

学校で観光農園を開きました。宣伝活動をやろう!
地域へのいちごの宅急便もやろう!

加工

感謝

大福作り

おいし~い!ジャム作り。いちご大福作り。